北海道出身で物心ついた頃には釣り馬鹿の父親についてまわり、様々な魚種の魚を釣り続けていた青春時代。
北海道には存在しないバス釣り。
バス釣りが出来ない環境も相まって「バスなんて何の価値もない釣りをやるもんか」と息巻いて関東に出てきてからは一切釣りもせずに気付けば10年が過ぎ、釣りの仕方すら忘れかけていたある日。
自転車で日本一周を行う自分の前にひょいと「バス釣りしてみようかな」と謎の意識が転がり込んできて、西日本を周りながらバス釣りの魅力にドハマリ!
しかし関東に帰ってくると釣りに行く機会も減り、いざ行ってみるもアングラーの余りの多さと釣れなさに嫌気がさして再び釣りから目を背け始めた……。
わぎ「バス釣り上手くなりてぇ……」
???「よかろう、ならば今から貴様の装備を全没収する!!」
わぎ「何者!? それより俺の金で買った装備を没収ってなに!?」
???「私を信じるのだ。さぁ、今から君にミッションを与えよう」
わぎ「なんだこれ? このコインみたいなのはポイント?」
???「そうだ、お前の装備を取り返したりする際に消費する。また今後釣りに関するアイテムを購入するには、この”バスコイン”が無ければ一切許さない!」
わぎ「1ポイント=100円くらい?」
???「1ポイント10円です。しかし元々持っていた物に関しては破格のポイントで販売するので最初はそれらを取り戻す事から始めるのが一番の近道でしょう」
わぎ「厳しすぎる……。ミッションはこれだけしかないのか……?」
???「初心者ミッションをクリアすると、通常のミッション達が解放されるシステムになっている。簡単なものから難しいものまで様々あるので毎日動画見ていれば一ヶ月で30ポイントは得られるくらいには優しくなっている」
わぎ「シュミレーションゲームみたいだなぁ……けどこれらをクリアしていけばなんか上手くなる気もほんの少しだけどしてきた!!」
???「わかってくれればいい。では最初の装備を選ぶがいい」
これは……明らかに分かる……!!
ベイトセットは装備がかなり値段がかかった代物だがルアーが100均と近場じゃ使い道がほとんどないバイブレーション。最初のミッションをクリアしないとこの”ゲーム”を積んでしまうと考えるなら豊富な魚種を狙えて且つ無難なフリックシェイクを選ぶべき!!
つまりこれはロッドやリールはあくまで道具であり、最も重要なのは仕掛けであるという教えだ!!
わぎ「せっかくだから俺はこの使い古されたスピニングセットを選ぶぜ!」
???「おめでとう。これから始まるバス釣り生活に良き出会いを」
???「初期装備で釣りに行き、ミッションをクリアして釣り具を揃えようか。なお初期装備でなんのポイントも稼げずに釣りに行けない状態になったら企画倒れだ」
わぎ「きびしぃ……他の詳しいルールなんかはあったりする?」
???「釣りが出来るフィールドは江戸川水系のみ。わぎの動ける範囲で言うと本流、坂川、六間川辺りがメインフィールドになるね」
わぎ「それ以外のフィールドに行きたい場合は?」
???「フィールドに適応した隠しミッションをクリアする事で次のフィールドが解放される。次に解放出来るのは”手賀沼”と”利根川”の2つだね」
わぎ「ヒント!!」
???「手賀沼はとある種類のバスを釣り上げる。利根川はとある条件のバスを数本」
わぎ「なるほど……。じゃあとりあえず、釣り行ってきま~す!!」